調べ物

リンゴ農園に突撃(?)してリンゴ農家の本音を取材したよ(後編)

(前編)はこちら→http://d.hatena.ne.jp/doramao/20130618/1371549428 ※注意※ 前編記事中にある腐らん病対策の高分子吸収体ですが、効果が無いと考えられているとコメント欄でご指摘頂きました。この件についてHさんは効果が無いのであれば止めようと思う。…

リンゴ農園に突撃(?)してリンゴ農家の本音を取材したよ(前編)

■弘前市のリンゴ農家へ 最近なにかと話題の「奇跡のリンゴ」ですが、どらねこは映画化以前から興味を持って木村秋則さんの主張や栽培法などの情報を調べたりしておりましました。といっても、興味の対象は「宇宙人に会った」とか、「バクテリアのおかげか自…

マクガバンレポートと今村光一さん そしてその後

(この記事は以前運営していたブログどらねこ日誌に2009年08月04日掲載したものを大幅に加筆・修正したものです) ■マクガバンレポートの名を借りた代替療法推奨本 マクロビオティック関連本や一部の食育関連書式には、昔ながらの日本食がアメリカで推奨され…

小学校の動物飼育はウサギが推奨されているの?

■うさぎ飼育が推進されている? 『30代転職組の教員日記(愛知県)〜元システムエンジニアの転身〜』というブログの『【衝撃!】日本全国の小学校で、うさぎを飼育するブームがはじまっています。』という記事を読みました。 『【衝撃!】日本全国の小学校で、…

出産施設関連統計から助産所での出産などを考える

助産師であるふぃっしゅさんのブログ「ふぃっしゅ in the water」周産期医療と助産師および助産所の役割や課題や疑問点について問題提起や詳細な解説などなどを行っているブログです。特に最近のエントリは力が入っており、これらの話題から離れていたどらね…

体験会場で効果実感?

このエントリはどらねこの知人であるAさんから聴き取りをした体験報告とその報告が事実であると仮定した上でのどらねこの感想を書いたものです。 ■年明けから体調不調で心身ともに参っていた 年を重ねると疲労が抜けにくくなる・・・、これはどらねこも最近…

もうダマされない為の読書術講義(?):その7

・・・これまでの遣り取り・・・ もうダマされない為の読書術講義(?):その1 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20111016/1318728079 もうダマされない為の読書術講義(?):その2 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20111023/1319367371 もうダマされない為…

トランス・サイエンスの時代を読んでみた(後編)

先日の書評エントリの続きhttp://d.hatena.ne.jp/doramao/20120307/1331133987です。 ■BSE事件 本書でも、科学コミュニケーションの信頼喪失事例として英国のBSE問題を採り上げ、どのような問題があったのかを分析しています。もうダマ4章との比較に際し、参…

トランス・サイエンスの時代を読んでみた(前編)

※注意※この記事は当ブログで連載中のもうダマ書評シリーズの4章を理解する補足としてアップしたモノです。この本の内容自体を論じる事を目的として引用をしておりません。その為、筆者の主張や本の内容を理解する助けになるような記事となっておりませんので…

ビタミンEの取りすぎは危険?

■ビタミンEと骨粗鬆症の関係は? どらねこはウェブ上のニュースで知ったのですが、ビタミンEが骨粗鬆症のリスクを高めると謂うニュースが話題になっているようです。以下にいくつかその見出しを紹介します。 過剰摂取で骨粗しょう症の恐れ 人気サプリのビタ…

No.57の謎

■助産師教育ニュースレター 1年半ほど前の話になりますが、助産院は安全?と謂うブログがはてなダイアリーに移転した時に紹介記事を書きました。→良ブログ紹介と助産師業界の心配なところ その記事のなかでおまけとして、全国助産師教育協議会から発行されて…

もうダマされない為の読書術講義(?):その6

前回に引き続き、もうダマ4章を読み解いていきます。今回は何かと話題になっている欠如モデルにも言及します。 ・・・これまでの遣り取り・・・ もうダマされない為の読書術講義(?):その1 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20111016/1318728079 もうダマ…

科学の結論は間違っていたのか?「サウスウッド報告書邦訳」から考える

※これはもうダマ読書術シリーズその5の補足用エントリとして作成したものです。 もうダマされない為の読書術講義の第4章について議論しているなかに英国のBSE問題に関連する部分があるのですが、英国では当時の認識や対策についてその妥当性を探るべく委員会…

健康栄養調査の協力率

前回はネタ記事ですが、今回はちょっとだけ真面目に国民健康・栄養調査に関係するお話しをしてみようと思います。 ■調査結果の解釈は難しい どらねこは仕事柄、国民健康・栄養調査の結果が出るとすぐにデータを取得し、ウンウンうなりながら読み込んでいきま…

地域と気象と唐辛子

以前『多様な食文化を大切にしてる?』と謂う記事を書いたことがありました。その記事では取り上げなかったのですが、地域と食文化には気候も影響を与えているよ、みたいなことも書こうかなと思ってちょっとだけ資料を用意しておりました。■過去の気象状況 …

カルシウムと結腸がんについてちょこっと

半分自分用メモ的記事です。食品安全情報ブログ12月16日の記事より*1 学校での牛乳は大腸がんリスクを下げるかもしれない−ニュージーランドの研究 SMCSchool milk may lower colorectal cancer risk – NZ researchDecember 16th, 2011.http://www.sciencemed…

小麦戦略でお米が衰退したのか【前編】

荻原由紀著、パンとアメリカ小麦戦略「べき論」に惑わされないために【前編・後編】と謂う専門誌掲載の記事を読みました。これは技術と普及*1と謂う雑誌の2006年10月号から11号にかけて掲載されたものです。 どらねこがどうしてこの記事を読んだのかと謂うと…

肥満傾向と痩せ傾向のトレンド

子どもの肥満が増えていると謂う誤解がいまだにあるようです。そんな誤解がなるべく少なくなればいいなぁ、と以前からこどもの肥満は増えていないよ、と謂うエントリをどらねこは何回か書いていたりします。 肥満はやっぱり減っていた http://d.hatena.ne.jp…

もうダマされないための「科学」講義の2章を読んで気になったこと

『もうダマされないための「科学」講義』の感想については引き続きこちらのシリーズ書いていきますが、それとは別に個人的に気になった部分を独立した記事としてアップいたします。 そんなのは貴方の杞憂に過ぎないとか重箱スミだみたいな批判も受けそうです…

震災後の社会不安に役立つ(?)社会心理学の知見

御用学者と謂うレッテルや、科学者対市民のような構図が意図的かどうかまではわかりませんが、つくられている事について、どらねこは色々と懸念をしております。ただ単に心配性なだけかも知れませんが、集団の心理やレッテルの威力を考えるとどうしても不安…

近道と落とし穴

『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』(ソフトバンク新書 溝口優司 著)という本を読んだ。この本は、人類学者の筆者がアフリカで誕生した人類がどのようなルートからどれぐらいの時間をかけて、日本に到達し、現代日本人となったのかを有力な学説…

自分はいーやとか思わないようにしよう

つい先日東京へ遊びに行きました。 実家に帰るたび新しい建物が完成していて、幼少期に見慣れた風景は記憶が失われるよりも早くその姿を消していくように感じられます。そんな自分も確かに在るのですが、新しい建物、交通網が完成していく事にワクワク感を持…

無用の問答(その2):八方美人かダブスタか

第1回目からほぼ2ヵ月以上も経ってしまいましたが、なんとか掲載にこぎ着けることができました。このシリーズは五木寛之・帯津良一著 平凡社刊【健康問答−本当のところはどうなのか?本音で語る現代の「養生訓」。−】と謂う書籍を元に、帯津氏の考え方や代替…

さらばMMRワクチンと自閉症の関係性そして残されたモノ

つい先日、ネットを巡回していて次のニュースを目にしました。 47NEWS:ワクチンで自閉症はでっちあげ 英医学誌に報告 http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011010601000353.html【ワシントン共同】麻疹、おたふくかぜ、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンの…

米飯給食とお米の消費

来年の米の生産数量目標について報道されているのを耳にしました。それによると23年産の数量目標は795万トンで、前年度比約2.2%で過去最低なのだそうです。 ちょっと調べたところ*122年産の予測収穫量824万トンを元に消費量と在庫量を勘案し目標量が示され…

食料自給率や輸入食料にオモツタコト:その3

食べきれないほど大量輸入し、その結果大量廃棄が起こり、それが食料自給率を低下させる大きな要因であると謂う論に対して、それは謂い過ぎですよという事を前回のエントリで述べました。では、実際の食品廃棄はどのようになっているのでしょう。食品廃棄の…

新生児へのビタミンK2投与関連の覚え書き

7/17 1件追加 ■資料等 特発性乳児ビタミンK欠乏性出血症の特徴について、全国調査成績を分析した結果*1、発症は女児1に対し、男児2.02であり、男性に多い。季節は夏期に多い。89.6%が母乳栄養で、混合6.3%、人工栄養2.9%という割合であった。発症者の予後は…

ちょっと食品表示のお話

ホントは、6月4日にアップする予定だったのですが、体不調により放置しておりました。■アレルギー表示5品目から7品目へ! 平成20年6月3日に食品衛生法施行規則が改正されまして、いままでは小麦、そば、卵、乳、落花生の加工食品5品目がアレルギー物質と…

塩分本当に控えてる?

ヨーロッパやアメリカでは塩分を控える事に熱心みたい。確かに、塩分を減らす事で死亡率が改善される事がいろいろな研究で示唆されているから当然なのかも。 塩分と謂えば、日本人はしょっぱいモノを昔から食べてきた影響からか、未だに1日平均摂取量が10…

へそとヨウ素

子供の健康と代替医療の問題点について色々(?)と書いてきたが、通常の医療機関でも問題があると考えられる医療行為が行われることもあるみたいだ。その一つが傷口の消毒問題だ。消毒薬は細胞障害性があるので、傷口に直接塗布する事は傷の治りを遅くして…