掘り尽くした鉱脈

3回に渡ってアップしたビタミンC療法検証エントリ。これは、オーソモレキュラー療法が自閉症をターゲットにし始めた事を伺わせる動きに併せて書いたものだったりする。それなのになぜ、高濃度ビタミンC療法を採りあげたのか、なぜ、がん治療に焦点を当てたのか?やり方には問題は有るとしても、現時点ではグレーであるという、曖昧な結論になってしまったではないか。そんな疑問を持たれた方がいても不思議は無いと思う。
敢えてコレを選んだわけは、ポーリングのビタミンC療法が本丸だと考えたからなんですね。ポーリングの影響はバカでかい!だって未だにかぜにはビタミンCが効くと考えている人が大勢いるでしょう。でも、実証はされていない。寧ろ否定的結果が残っている。
一大ブーム(?)になって世界中がこぞって研究した。がん予防作用は多くのビタミンで検討された。実験室レベルではめざましい成果も確認できていたし、フリーラジカルが有害作用をもたらすことは事実だから、抗酸化物質は理論的にも問題はない。
しかし、ビタミン、ミネラル補充療法の臨床試験では尽く期待はずれの結果が並び、中には死亡率が高くなってしまったものも存在する。
オーソモレキュラー分野では一番期待されているのが、高濃度ビタミンC点滴療法だと思ったから。理論的裏付けもソコソコ存在するからだ。だけど、期待のこの分野でもまだ第2相試験に入ったばかりで、人体への影響については何も言えない状態だというのが現状だ。
オーソモレキュラーはその出自ともいえる経口ビタミンC療法で効果が否定されているから、常識で考えれば、今明らかな知識では何も健康効果を謳えないだろう。謳ったとしても、今後の発展は望みうすだろう。
じゃあどうする?
発症理由が今現在も明らかでない疾病や、様々な要因が関与する心の病や、発達障害に向かった理由はこんなかんじじゃないかと思う。
原因不明であれば、そこに細胞の栄養バランスが崩れた事が切っ掛けという文言を原因のひとつに並べればいい。
そんなに簡単にはいかないだろうって?いやいや、ホメオパシーが効果があるという理解をしてしまう人がいるぐらいだよ、こっちの方が遙かに科学的に見えるでしょう?
一番望みのある部分でこの状態なら、心や発達障害分野での信頼性は・・・わかるよね。
ビタミン、ミネラルサプリメント療法は、掘り尽くした鉱山みたいなものだと思う。もしかしたら、何か宝が埋まっているかも知れない。もしかしたら・・・
どらねこが鉱山主だったら、絶対に自分では掘らないな。さて、どうしよう・・・サクラを雇って、酒場で自慢させようかな。
「あの鉱山で、こんな鉱石を掘り当てたんだが、コレは価値のある物か?誰か鑑定してくれ!!」ってね。
入山料はいくらにしようかな?万が一本物が眠っていた時の為に、掘り当てた場合には3割を譲り受ける契約にしておこうかな?
あ〜、自分って悪人ダヨなぁ。