金がなければ時間も買えないし

どらねこはとても怠け者で、働かないで済むなら働きたくないなぁと常日頃から思っているタイプの輩です。仕事を終えてから家族の食事とかつくるのはつらいなぁ、なんて思う事も良くありまして、そんな時は外食をしたり、惣菜を買って帰り・・・たいのですが、どうも金銭面がままならなかったりで、よっぽど疲れた時以外は家に帰って手抜き料理をつくるのが現実ですが。
平日は仕事に時間をとられてしまうので、休みの日はゴロゴロ♫したいし、ゲームを進めたいのですが、掃除とか買い出しとか、子供関連のアレコレとかやらなきゃならない事が残っていて、ゆったりできる時間はどうしても少なくなってしまいます。それでも遊びたいので、後回しにするのですが、いつかはやらなきゃいけなくなって、あーあ〜と、ため息が出てしまいます。


■金と時間
お金で時間を買えるのならば、無理の無い範囲で買ってしまうのも良いだろう、という話もありまして、どらねこも実にその通りだと思うのですが、買える範囲の広い人とそうでない人の格差が大きくなってきているのだろうなぁ、なんて事を最近感じたりします。いや、前からなのかも知れないですけど、特に感じるようになったのは、見えにくくしていた要素があっても尚、その格差が埋められないような状況になってきたからなのかも知れません。
賃金の安い国で生産された完成品を比較的安価で購入できる体勢が整っていたから、外食や惣菜、使い捨て商品などを気軽に消費できていたのですね。ところが、その安価に供給される「時間を節約できる商品」でさえ、購入することが難しくなってきている人が現実に見えるようになってきた、という事があるようにどらねこは思うんです。


■搾取
所謂ブラック企業*1というヤツでしょうか、労働者を内容に見合わないような安価な賃金で雇うようなものや、サービス残業を受け入れざるを得ない状況に追い込み働かせるような企業です。
特に労働時間が長くて給与もそれほどでもない人については、買いたい時間が多い割に、買える時間は限られてしまいます。それでも、長時間労働で疲れた状態では、外食や中食、使い捨て的な商品にある程度頼らざるを得ません。労働時間を確保するために、それによって得られたなけなしの賃金を時間に換えていると見ることができます。


■使い捨てじゃない
こんな状況で心も体も十分に休めないままでは、大きな病気になってしまう可能性は低くないでしょう。時間を買いたくても買えるお金すらもらえない、家にも帰してもらえないじゃどうしようもありません。そのような会社に勤めた結果、身体をこわしてポイと捨てられてはたまったものではありません。ホント、ブラック企業は社会の寄生虫だと思います。
賃金は安いが時間は十分なら生活の工夫をする余地はあるし、時間は無いけど賃金は十分ならお金で時間をある程度は買うことができる。
自分に選択肢があるのか?選択肢を持たせてくれないような社会というのは貧しい社会であるとどらねこは思います。そのような構造を放置するというのは政治の怠慢じゃないかなと、どらねこは思います。

*1:労働者からの搾取に鈍感な経営者の行いは個人的にブラック鬼業と呼んでいる