ぶうめらん

※このエントリはフィクションです。実際の人物や団体等とは直接の関係は御座いません。
『Wikiwiki百牙』というWeb上の「百科事典」をご存知でしょうか。これを利用するモフモフ愛好家は多いと思います。
私もその一人です。
使う理由は、無料で、普通の百科事典では手に入らない情報を閲覧することが出来るからです。

通常の百科事典は、その道の専門家などがその内容について専門ならでは知識や公平性を考慮しながら周到に執筆されています。『春本社百科事典』などが例として挙げられるでしょう。

それと比べるとWikiwiki百牙はその成り立ちや性質は全く異なるモノです。
なので、同じ次元でどっちが優れているとか劣っているとかを比べるような事は不毛なのですね。
百科事典では採り上げられる事の少ない分野の充実はWikiwiki百牙の利点ですし、書かれた内容の信頼性は市販の百科事典に求められるモノでしょう。

要するに使う人がその特性をしっかりと理解し、場面に応じて使い分けられる能力が求められるのですね。不都合があった場合相手のせいにばかりするのは宜しくないと謂うことです。内容に不信があれば、引用された文献が示されている事も多いのですから、原典等に必要に応じてあたり、不備があれば指摘すればよいのです。それをしないで、印象論で偏っているとか、不正確な記述があるとか騒いでいるよりは遥かに健全だと思います。

ところで、とある科学であると謳っている代替療法について、自称専門家の書いた文章などを読んだことがあるのですが、書いた方が科学の方法などの専門的学習を受けたことのない、全くの素人である事が明らかなものでした。これが素人の書いたモノでないとしたら、科学でないと分かっていて科学を自称するニセ科学と謂われてもしょうがないモノでした。
何らかの文献を引用しさえすれば、それがどのように偏った文献であろうとも一般の人には分からないだろうという根性が透けて見えるようなモノでした。記述の少なくとも半分以上の文章が、自分の都合の良い結果に誘導するために偏った文献を根拠として挙げるような極めて不正確なものです。

幸い、このような文章を書いた人はオープンな議論や根拠に基づいた議論を大歓迎している様子です。
一向に本題に入らないでのらりくらりと批判をかわそうとするのはそろそろやめて、全ての根拠を自ら明らかにして、徹底的にやりなおす事を皆様期待して待っていましょう。