たまごおうじはおそらく北区出身

どらねこは以前、某一部上場スーパーマーケットの社員だったと前に語ったような、語らなかったような・・・まあ、どうでもいいや。
当時を思い出すのもいやなぐらい大変だったのだが、学ぶ事が多かった様な気がする。そんなわけでスーパーマーケット社員時代に覚えた知識をネタにしてみる。
たまごで赤字
知っている人も多いのかも知れないが、スーパー等の目玉商品は大抵赤字覚悟で販売している。特に著しいのが卵の特売だ。
Lサイズ卵10個入りパックを例に挙げると、ブランドや価格変動によって差はあるけれども、廉価品は仕入れ価格で160〜180円ぐらいだったりする。通常価格でも180〜198位に価格設定してもうけは殆ど出さないのだが、特売ともなれば1パック98円、店によっては48円みたいな売れば売るほど損をするバカみたいな価格設定で販売されているのだ。
それでも、卵をこの価格で販売するのには理由がある。

  • 購買層が幅広い・・・年齢、性別、家族構成に関係なく購入される商品である。
  • 季節によって売り上げが左右されない
  • 購入頻度が高い

じゃあ、なぜコレが重要かというと、チラシの目玉商品になるからなのね。『水曜日は卵の日』なんて顧客にすり込んでしまえば、毎週水曜日はお客様が見込める日になって、従業員の配置も厚くして、他の部門の売り上げもアップを期待できるわけだ。店内に活気があるとお客さんはついつい購買意欲が増してしまうのね。
他にも戦略があって、お一人様1個までなんて書いてあると、家族は子供や配偶者を動員する可能性が高くなる。実はそれがくせ者で、買い物慣れしていない人は目玉商品でない、利益が期待できる商品を衝動買いする確率が高いのだよね。これを狙っているのね、スーパーは。だから、賢く買い物したい場合は、入店前同行者に対して釘をさしておくことが重要になるのだよね。特に子供に注意だ。いつの間にか買い物かごに欲しい物を忍ばせかねないからだ。
卵に限らず、目玉商品には原価割れ覚悟で販売しているものが多いから、そればっかり買われちゃスーパーも困るんだよね。如何にスーパーが仕掛けた欲望をくすぐる罠にかからないようにするかが重要になってくるのだよね。
美味しい商品
限定数も無くて、やけに安い商品が並んでいる事もある。コレは、メーカーが新商品やテコ入れ商品を売り込む場合に行われる販売促進商品である可能性が高い。
特設コーナーに立体的な商品陳列がされていたら要チェックだ。前日にメーカーのジャンパーを着ている人が陳列していればまず間違いない。普段安くならない商品はこの日がとってもお買い得なのだ。しかも、スーパーの損にならないからあんまり罠も無いし、数量限定も甘いのだ。これは逃しちゃいけない、買いだめだ。
一応の纏め
スーパーで賢く買い物するコツは欲望を抑えることだ。やむを得ず普段買い物に行かない配偶者を連れて行く場合には入店前に言い含めておくこと、これが大事である。