幼児の水分補給にご注意

我が家では先週から胃腸障害に苦しんでまして、先週から一人ずつ具合が悪くなっております。どらねこと息子達は幸い軽くすんだのですが、妻は重度で、ちょっと水分を口にしたぐらいで戻してしまうような状態です。
このような状態の時は脱水や電解質のバランスが崩れる事が心配されるので、水分と電解質補給*1を心がけるのですが、ちょっと胃にものが入るだけで戻してしまう時には点滴により静脈から補う事が必要になると思います。ホント苦しいですよね。
■補給は大事だけれど
嘔吐や高熱による発汗などで脱水するのは怖いので水分補給に熱心になりますが、子供の場合は大人よりも体の調節機能が弱いため、ちょっとした事が深刻な事態を招きかねません。よかれと思ってした事が結果的に健康を害してしまうのは親として実を引き裂かれる思いをすることでしょう。そんな事にならないように知っておいて欲しいことは色々有ります。今回はミネラルだけじゃなくてビタミンにも気を配ろうと謂うお話しです。
■ビタミン足りてますか?
子供が嘔吐や高熱で苦しんでいる時には食欲が落ちてしまう事がよくあります。食事が無理なら水分で脱水予防を、と思い市販のスポーツドリンクやイオン飲料みたいなものを飲ませようと努力しますが、それが行きすぎると別の危険を招きかねません。
勿論、水分とミネラル補給は大切なのですが、そういった飲み物にはビタミンがあまり配合されていない事が多いのですね。食欲がない場合、ずっとミルクや食事がとれないままに糖分が配合されたスポーツ飲料ばかりを飲んでいると、糖質をエネルギーとして利用する為に大事なビタミンB1をはじめ、ナイアシンなどのビタミンが不足してしまいます。特にビタミンB1の欠乏は深刻で、ヘタをすると衝心脚気のような症状が現れ、命にかかわる問題が起こりかねません。分量に気をつけるとともに、食欲が戻らない場合には小児科に受診し、詳しく状況を説明し、適切な対応をとって貰いたいところです。
そこまで大変な状況でない場合も、子供が欲しがるからと大量に与えすぎるのは気をつけましょう。少し固形物を食べられるようなら、豚肉を煮た汁をお粥に混ぜたり、豆腐をペーストにしたものを与えるなど、ビタミンB1の補給にも心がけてあげたいところです。