東京へ行ったダヨその3

もう2週間くらい前ですが、学会参加のため新幹線に乗って東京へ行きました。
今まで散々新幹線を利用してきたどらねこですが、その日初めて気がついたことがあります。
ぽよぉ〜ん、としながら窓の外を眺めていると、『ガツゥン』と謂う軽い衝撃と共に列車はトンネルに突入しました。
「むにゅう」
どらねこの目が捉えた映像は、脳内で擬音へと変換され認識されました。
何かおかしいな・・・
新幹線の内壁が動いているよ。
えっ動くのコレ?目の錯覚かなぁ〜。
列車は既にトンネルを抜けておりました。窓の外にはのどかな田園風景が次々と流れておりました。
半信半疑のどらねこは、肘掛けと窓の直ぐ下の内壁の間にげんこつ(愛pad)を突っ込みました。すると、どらねこのげんこつはその隙間にすっぽりと収まりました。そうして、次のトンネル突入を待ち受けました。
『ドゥイン』
列車は再びトンネルに突入しました。外の風景は一瞬にして真っ暗になりました。
すると、間にすっぽりと収まっていたげんこつを内壁がぎりぎりと締め上げるではありませんか。痛みを感じる程ではありませんでしたが、明らかに隙間は狭まっております。そうして、同時に耳の奥から『きゅうぅいん』・・・『ぷちっ』と響いてまいりました。
『ぷちっ』の後だったのでしょうか、前だったのでしょうか?記憶というモノは曖昧なモノですね。(いや、モノであるとは思えませんが)それと前後して、内壁は目でも確認できるほど明らかに広がり、同時に締め付けられていたげんこつは左右に余裕が生じ、するりと引き抜ける様になっておりました。
「うごいてる!」
新幹線は膨らんだり縮んだりするモノなのですね。これぐらいの遊びがあった方が良いから意図的にそう謂う構造にしているのかしら?それとも別の理由かしら?どらねこは構造物に詳しくないので、残念ながらその理由が思いつきませんでした。
しばらく、トンネルに入る度に観察していたのですが、トンネル突入時は車体が空気をピストンのように押すモデルで考えられ、脱出時にはピストンを引き抜くモデルが想定されるので、変化が生じる理屈が想像つくのですが、長いトンネル内では、どのような規則があるのか分かりませんが、何度か収縮を繰り返しておりました。面白いモノですね。