マクロビ再び

なんとか論文も締め切りに間に合ったので、久々にマクロビ関連エントリなぞ書いてみました。本日は、元祖マクロビ料理教室の桜澤リマ氏に師事したという、マクロビック料理の大家(大禍?)松本光司を採り上げます。

松本氏は現在ウェブサイトマクロビオティックと半断食のアルカンシェールを運営中の模様。


旧サイトのコンテンツである『教えてマクロビオティックバックナンバー』より。


Q&Aって分かり易くて便利なものですよね。松本氏の考えがよく分かってホントに便利なものだなぁ、と実感しましたよ。こちらも分かり易く読んで貰うため、対話形式で進めたいと思います。
どらねこ「モニョ子さん、今日も宜しくお願いします」
モニョ子「私、忙しいのですけど・・・」

※当エントリに於ける引用はリンク先の記事からであり、強調等はどらねこによるものです

Q&Aに入る前にマクロビとの出会いを語っておられます。

自然食が体によいというのは、私がいい見本です。 皆さん驚かれますが、20代前半の私は、パンパンに太っておりました。朝からステーキを食べ、甘いものをぱくぱくいただいてしまう。今から考えれば、神様からしかられそうな無茶苦茶な食生活を送っておったのです。
案の定身体を壊し、仕事を続けられなくなってしまいました藁にもすがる気持ちで玄米と菜食に切り替えましたところ、見る間に全快することが出来たのです。お医者様も驚かれておりましたね。
<中略>
自然食の講座は、単に身体にいい自然食の料理法をお教えするだけではありません。
例えば、昔のお米の栄養素を分析すると、ナトリウム1に対してカリウムが5でした。
これは、血液中や、脳細胞に含まれる成分の比率とぴたり一致いたします。これほど左様に身体に適した主食はなかったのです

どらねこ「お医者様もびっくり!テンプレですね、これは外せません」
モニョ子「それまでの食生活がよっぽどひどかっただけなのでしょうね。あと、昔のお米はNa:Kが1:5というのもソースがありませんね」
「ソレ捏造です。過去記事と※欄参照http://d.hatena.ne.jp/doramao/20090830ダヨ。ところで、人間の体液は細胞内と細胞外でミネラルバランスが随分違うんだよ」
「それはこの1:5の比率なんですか?」
「比率も問題なのだけど、それ以上に重大な問題があるんだ。通常、細胞外液のNa(ナトリウム)は140 mEq/Lで、対するK(カリウム)は僅か、4 mEq/Lに過ぎないんだ」
「血液は細胞外液なのですね。比率もぜんぜん1:5じゃないです」
「このNa:K比が正常範囲からちょっと外れただけで体に大きな影響がでてしまうんだよ」
モ「根拠ないのにこれだけ堂々と語れるところが成功の秘訣なのでしょうか」
「色々悩んでいるヒトは断言します!!というヒトに後光を感じちゃって、疑いの目で見ることは難しいのかも知れないね」
「じ〜〜。どらねこさんの言うことも話半分に聞いておくことにします」

Q:砂糖はいけないと聞きましたが、糖類の中でとっても良いものは何ですか?  

A:黒砂糖は良いのですが、精製された砂糖にはミネラルがありません。又、白砂糖の摂りすぎは血液の酸性度が強くなり、いわゆる切れやすい体質になります。和食にはデンプン質が多くこれがブドウ糖に変わるので砂糖として摂らなくても良いのです。
もし甘いものが欲しければ、米あめ(水あめ)・麦芽・芋あめ・カボチャ・玉ねぎ・人参などで摂るようにしてください。お菓子では洋菓子より和菓子の小豆類の方が熱を充分に加えているのでエネルギーが高く良いでしょう。

                
「血液酸性ですって・・・」
「キレやすい、熱を十分に加えているのでエネルギーが高い・・・」
「お姉さんのよくするこじつけにそっくりです」
「糖尿病よ、さようなら」      

Q・糖尿病になりやすい人の特徴はあるのですか?

A・あります。早食いで、よく噛まずに大食する人。肥満体の人。果物や甘いものに目がない人。また、遺伝するかという点では、体質遺伝と言うより食遺伝と言ったほうがいいでしょう。

「食遺伝ってなんですか?」
「さぁ。なるべくなら勝手に新しい言葉を作らない方が良いのだけど、あり得ないことを説明するから、新しい言葉を作らざるを得なくなるんだよ」
「でも、コレ内容は尤もですよね」
「日本人の糖尿病は痩せているヒトに多いことも特徴なんだよ。必ずしも、不摂生で糖尿病に成る訳じゃあないので、誤解の無いようにね。あと、良く噛まないと消化吸収が悪いから、血糖上昇ピークが遅くなって良いかもね」
「噛まないのは良くないと思います」

Q・喉が渇くとか、甘いものが欲しくなったらどうしたらよいのでしょうか?

A・玄米スープや玄米茶、また、玄米を煮立てて飲むと喉の渇きが治まります。渇きが止まらないときは、木綿豆腐を半丁くらい食べる止まります。甘みは米あめ、麦芽あめなどがよく、きゅうり、玉ねぎ、人参も甘みの摂れる野菜です。

「根性論・・・でしょうか?」
「気持ちはたいせつだよ・・・ね。でも、糖尿病の方には麦芽アメは最悪だと思うよ。何せ、グルコースブドウ糖)が二つくっついた形だから、最高のGIを持つ食品なんだ。
「ぶるぶる・・・」 

Q・かなりの重症の糖尿病でも治りますか? 

A・はい、この食事の仕方を守っていただいたら三ヶ月で普通の状態に戻ります。
血糖値が360くらいの人でも、一週間で治る方もあります。穀類の力で血液をきれいにすること。血液がきれいになり、小食になると睡眠時間が短くてすみますし、疲れることがなくなります。

「治るっていっちゃったよ!!大丈夫?逆に心配になるんだけど」
「インタビュアーも実はヒヤヒヤなのではないでしょうか。ところで、小食になると睡眠時間が短くなるのでしょうか?」
「う〜ん、眉唾。でも、年をとるにしたがって睡眠時間は短くなるけど、食事量も少なくなるから相関は有るかも知れないね」
「なんで弁護しているのでしょう」

「恋する女性になるために」  

Q松本先生、マクロビオティックをはじめた女性が痩せてどんどんきれいになって、念願の恋人が出来たと喜んでいるのですが、実際そんなことになるのでしょうか?

Aその通りです。女性は確実にきれいになって輝いてきます。

「どらねこさん、コレお姉さんには見せちゃダメです。マクロビ食をはじめたお姉さんの姿が目に浮かびます」
「やっぱりいっぱいやっているんだ」
「ハイ、知っている範囲でも100ほど」
「ミツドンさんと良い勝負?」

Qその上自分自身も見た目にもきれいになっているので、愛する人から愛される、つまり恋が生まれるというわけですね。

Aそういうことです。世の中のすべての女性が心身共に美しくなって、やさしく穏やかになれば、また男性たちも本来の男としての特性を発揮できるというものです。
<中略>
先生は日本の明治時代の女性が一番美しかったと言っています。 つまりマクロ食と同じ食生活だったからです。 いかがでしたか?皆さんも恋する女性、愛される人を目指してアルカンシェールに来てみませんか?

「!」
「女性は男に奉仕する存在であると思っているのかも知れないなぁ。ちょっと穿った見方過ぎるかな?」
「子供を産み育てる機械と言ったヒトを思い出してしまいます。女性が穏やかになれば・・・って。明治時代の女性が一番美しかったというのは、単なるこの人の願望じゃないですか!男は熊です・・・」
「ちょっと耳が痛いです・・・でもボク猫だし。」
「卑怯です」
「雲行きが怪しくなってきたので終わりにしませんか」
「じょうだんです・・・。ところでどらねこさん、Q&Aよりも、こちらの方がもひどくないですか?」

今回は松本光司先生が語る目からウロコのお話です。

*最近の産院では、妊婦さんが無事出産して退院するとき、フランス料理のフルコースや豪華ディナーなどをプレゼントするところが人気だと聞きますが、産後にいきなりごちそううが
身体に入りますと、3ヵ月後にはほとんどの方が母乳が出なくなります。なぜかと申しますと、出産という大事業の後、子宮を早く元通りに戻そうと、血液が子宮に集まってきます。そこへ肉や魚のごちそうでは、それを消化吸収するために、血液が分散され、いわゆる「地の道」が狂ってしまいます。お乳は血液ですから、それで母乳が枯れてしまうのです。ですから産後は穀類を7割と3割の消化の良いおかずで血液をきれいにし、良いお乳を出していただきたいと思います。

*昔は「はしか」は誰でも罹る病気と認識されていましたが、いつの間にかワクチンが出来て一生はしかにかからないようにしてしまいました。が、本来はしかは罹る必要があり、また早く罹ったほうが軽く済むのです。

人間は本来、穀類と菜食の動物ですが、母乳(母体)は動物性なので、母乳で育つ赤ちゃんは身体の中には余分なタンパク質が蓄積されるのです。はしかという現象はその余分なタンパク質を燃焼させるための必要な熱というわけです。従って、熱を下げるための薬を打ったり予防接種をするのはあまり好ましくありません。

補足(編集人より)
(これはあくまでマクロビオティックとしての考え方であり、事実はしかで命を落とす子供もいますから、絶対的な考えとは断言できません。が、実際はしかに罹っている人は大人になって丈夫であることは、私の周りの人間を見てもわかります。そして、熱があるときに薬を使わず経過させた場合、体調がよくなることも実感しています。ですからここははしかの予防接種をするな、と言っているわけではありません。その選択はご自分自身でなさってください)

この文章には憤りしか感じない。会話形式じゃもどかしいので、此処から地でいきます。
豪華な食事を食べると母乳が出なくなるって、何を根拠に放言しているのだろうか。母乳で育てたいけどちゃんとでるだろうか、と悩んでいるヒトもいるだろうに、根拠無く不安をあおるこのやり口には憤りを感じます。
「はしか」については言語道断、はしかに罹る必要があるという根拠は?早く罹れば軽くすむ?ワクチンで一生かからないのであれば、軽くすむ為という理屈が通らない。論理学のろの字も知らないのだろう。編集人の補足はいったい何だというのだ。余計タチが悪い。最悪のくちゃくちゃだ!!実際というのは実が意味するとおり、本当の事であるとの宣言だ。断言は出来ないと謂いつつ、メリットを仄めかし、選んだ場合は自己責任という無責任ぶりにはあきれかえるばかりだ。