べこ

ちょっと前の話
学校関係の人たちと飲みに行った時、どういった話の流れか『べこもち』の話題に。
べこもちというのは、主に北海道で消費されているお菓子のことで、米の粉を主原料にしたあま〜いお餅のようなたべものである。(いいのかこんな説明で)
北海道のものは白と茶の2色で作られるモノが多く、名前の由来は『べこ=牛』から来ているとの説が有力であるそうな。
べこもちの話題を口にした人は北海道の出身で、べこもちといえば、この2色のお餅のことしか知らないらしい。
ところで、べこもちは前述の北海道タイプの他に、綺麗な模様を楽しむ別タイプのものが存在する。
これがそのべこもちだ。

酔っぱらっていたどらねこは、ふと適当な事をいってみたい衝動に駆られた。

べこもちというものは、実は東北地方が起源で、原料であるお米の『米粉=べいこ』に転化したモノである。そして北海道に渡った物がべこもちという名前から『べこ=牛』を連想し、乳牛の代表的品種ホルスタインの模様を模したタイプのべこもちが作られ、北海道ではこのタイプがメインになったのです。

と、その場の思いつきを尤もらしく語ってみたのだ。
すると、その場に居合わせた人は疑うそぶりを微塵もみせず、「へぇ〜」とか「ふぅ〜ん」など、感心しきりなのだ。
これはヤバイ。
あわてて冗談である旨を表明した。
後で調べたら、米粉からべこもち説もあるようでホッとしたが、資料の明らかでない語源や由来なんてアテになるモンじゃないよね、そう思った。