卜口口←気づくヒトいるかなぁ

黒猫亭様の処で、とろろ芋談義が展開されておりました。
なるほど、呼び名が一定ではないかもしれません。とろろ用の芋をスーパーなどへ買い物に行くと、その時々で違った商品名がつけられていたりします。
食肉目をネコ目と呼び変えるようなもので、とろろ芋達を統一した新しい呼び方に変えることは相当に困難な事と考えられます。
何方か、権威のある方が決めたところで、非難囂々
「絶対にオレはヤマノイモは山芋だぜ、ツクネイモなんて知らん」
など、文章だけでは絶対に意味不明な表現で罵られかねません。うどんのたぬきかきつねかですら、東西統一できない現状でこんな事が認められる筈はありません。
せめて出来ることは、今後とらねこ日誌に於いてとろろ芋さん達を取り扱う場合には『このような定義で種名を用いていますよ』という事ぐらいでしょう。
以下、とらねこ日誌上に於ける『とろろ芋定義』を記します。根拠は自分ルールだから反論は受け付けません。

まず、大きく3つに分けようと思います。

ヤマノイモ:日本原産で里山に自生している芋。栽培も可能
②ヤマイモ:中国とかが原産で日本中広く栽培されている芋。
③ダイジョ:暖かいところが原産で日本では主に九州で栽培されているでっかい芋。

ヤマノイモDioscorea japonica)
強烈な粘りがあって旨いよね。コレでとろろそばを食いたい。そんな事はどうでもいいか・・・
栽培ものをヤマノイモと呼ぶことにして、自生しているのを採ってきたものをジネンジョと呼ぶ。

ヤマイモ(Dioscorea batatas)
下位分類として3つに分ける。
ナガイモ
ヤマイモの中では一番水分が多くて粘りが少ないもの。耐寒性に優れ、青森県の主要農産物。すりこぎ状の形態が一般的だけど、形が違ったとしてもナガイモとよびたい。

イチョウイモ
手のひらのような平たい形で、粘りは中間のもの。

ヤマトイモ
球形もしくはジャガイモ型。3種のうちではもっとも粘りが強い。別名ツクネイモはこのイモのこととする。

左:丹波芋 右:伊勢芋
ダイジョ(Dioscorea alata)
食べたことが無いので言及しない。ヤムイモね

唐突だけど、ナガイモのぬかずけって美味しいよね。
hietaro様の処で美味しそうな手堀芋とろろご飯があがっていたので、当方やる気を失ってしまいました。じゅるり


※ナガイモを除く写真は 講談社発行:料理材料大図鑑 Marcheより