仕事やお金が整わないと若い人は子供を持つのも躊躇するよね

タイトル通りです。
以前、脳科学と朝ごはんという別件のエントリで採り上げたデータがあるのですが、これが今話題になっている、少子化対策について関連性が大きいので再掲したいとおもいます。

若者就業支援の現状と課題  独立行政法人 労働政策研究研修機構 労働政策研究報告書 No.35(2005)より


見て貰えば分かるとおり、男性の場合、収入が高いほど有配偶者率は高くなっており、計算の必要は不要なほどにその関連性の高さが伺え、収入が高いほど有配偶者率は高く、結婚年齢は低い傾向にあります。これは、仕事を持たない人でも条件の良い仕事に就くことができれば、高収入グループと同じくらいの割合で結婚に踏み切るひとが現れる事が期待できるという事でもあります。
晩婚化と出産年齢の上昇を懸念するのであれば、定職につけるような支援と働く事で子供を育てるのに十分な賃金若しくは、育児資金の支援などが最優先である事を忘れてはなりません。
出産年齢の上昇によるリスクを織り込んでも出産に踏み切れない人がどのような気持ちで居るのかを考えないような女性手帳のような政策は、単なる産めという圧力*1に過ぎないとどらねこは考えます。

*1:ある程度の年齢でも出産を考えてくれる人が居るからこそ、合計特殊出生率がやや持ち直したんじゃないかと思うんですよね。そこに危険だから早く産めという高齢出産のリスクを煽ればどうなるでしょう?まず、経済的な援助とか、教育の無償化とかがあってこそ、注意喚起が生きてくると思います。