母乳育児メモ

母乳育児推奨関連について今考えている事メモ。

【前提とするどらの考え方】
・母乳育児にはメリットがとても多い
・母乳育児を行いたいと考えている人の多くが実行できるよう、しっかりとした援助が行われる事が望ましい。
・結果的に完全母乳(離乳までの補食は込みで)で育てられたのならそれは良い事。
・なんらかの理由で母乳を中断したり選択しない事は、そうすることによるメリットが母子ともにあるときには躊躇しない。


【論点になりそうなところ】
・メリットは一般に思われているほど強いモノであるのか?(過小評価過大評価両者含む妥当性)
・母乳育児を行いたいに強弱があるような(なんとなくがいつの間にか強くなったり途中でいいかと思ったり、揺れる気持ちへの医療従事者のアプローチなどなど)気がする。概ね母乳と何が何でも母乳はやはりニーズ的な意味で違うと思う。一緒にしてないか?
・皆勤賞みたいな感じで、具合が悪くて母乳を中断した方が良さそうな場合も無理して続けてしまわないか?
・母乳だけで育てない事を選択するのに妥当だとされる理由とはどんなものか?
・母乳の良さを知らない人に良さを伝えて実行して貰うというのは良いと思うが、知っていても選択しない人に医療従事者はどうアプローチするか?(無理な勧誘的な意味で)


【母乳以外の選択肢を躊躇しないようなケースとは】
・貧血傾向がみられるとき(母乳の鉄含有割合はあまり高くないため、補食が難しい時期は乳児用粉乳も)には母乳に併用。
・新生児の低血糖症の徴候が見られたときに十分な母乳分泌が期待できないとき。(砂糖水、人工乳など必要な選択肢がすぐに提供されるように)
・授乳時に使用が望ましくない薬剤の投与が必要かな、と思われる状態に母親が陥ったとき。
・なんらかの影響で母体が低栄養に陥ったとき。
・経済的、肉体的、精神的理由で母乳だけで栄養を与えるよりも、それ以外の選択肢が大きく負担を軽減することが予想されるとき。


うーん、この項目以外にもいっぱいありそうだが・・・


【それでも推進するために】
なんとなく乳児栄養の問題を眺めていると、低出生体重児の栄養関連リスクが高いことに気づく。鉄にしてもそうだし、低血糖もそうだ。という事は完全母乳推奨のためには、低出生体重児の割合を減らす、という目標がまずは大切になってくるのでは無いか?
妊娠中の体重増加を必要以上に注意するという事例も知られているし、若年女性のやせ指向も加わり(他に理由があるにせよ)、低出生体重児の割合は増えている。
母乳育児にはお母さんの十分な体力と、ある程度身体が大きく生まれてくる子供の二つも大切であることを、もう少し意識されても良いのかも知れない。


何かご意見、事例紹介、アドバイス等ありましたらよろしくね。