みずまし

小ネタです。
ちょっとお仕事関連で酵素栄養学などを調べたりしていまして、参考資料として酵素栄養学のパイオニア(?)と呼ばれる、エドワード・ハウエルの「ENZYME NUTRITION」の原著を買ったり、訳本や関連図書などを眺めています。
そこで、ちょっと気がついたのですが、ハウエルの酵素栄養学の邦訳本である、【キラー・フード あなたの寿命は「酵素」で決まる】のカバーにある著者紹介にて水増しがあったのです。

カバー著者略歴より
本書は20年かけて書き上げた約700ページにのぼる『酵素栄養学』の要約である。

700ページだそうです、すごいですね。
で、手元に原著があるのですが、本文だけで無く巻末のIndexを含めてもページナンバーは175であり、700ページには500ページ以上不足しております。
訳本と、原著の各章を簡単に照らし合わせてみたのですが、要約もほとんど行われていないように見えました。どうして水増しするのかなぁ。

ところで、水増しと謂えば、所謂マクガバンレポートの邦訳本でも5000ページにものぼるマクガバンレポートと紹介されてました。これも実際には資料を含めても1000ページに満たないモノです。
どらねこは、訳本を謳うのであれば、原著の実体を偽らないで欲しいと思うのですけれど、どうなのでしょうね。とはいえ、この「酵素栄養学」の邦訳本は、本文には比較的忠実でしたので、内容すら忠実でないマクガバン本よりは良心的と謂えるでしょう。