お国柄みたいな

どらねこは県民性を採り上げてわいわいドタバタする所謂バラエティー番組が好きではありません。番組は好きではないのだけど、そこで採り上げている内容自体には興味があるものが多かったりします。折角内容は興味深いのに、個人の人格を否定するような表現が出てくることがとても残念なのですね。まぁそれはおいといて・・・。
先日、前述の話題とちょっと関係する面白い冊子を読みました。総務省統計局発行の『家計簿からみたファミリーライフ』というものですが、とても興味を惹くトピックがありましたのでちょこっと紹介します。

■あの日には欠かせない・この日には欲しいこの品目

家計簿からみたファミリーライフ第二章p9より

ある日突然、ポコンと売上が急上昇する食品の例として、節分のお寿司とウナギの蒲焼きが紹介されております。どらねこが子どもの頃には恵方巻なんて風習聞いたこと有りませんでしたが、すっかり定着した感があります。心なしか、2月3日以降しばらくの間お寿司の購入金額が下がっているような・・・飽きたの?
次のウナギを見るとお寿司とはちょっと違って、土曜の丑の日に向けて少しずつ消費が伸びて当日ど〜んと、売上が伸びてます。これは小売店が当日に向けて気分を盛り上げるためにウナギコーナーを早めに作る事が影響してるんじゃないかな?
ところで、夏にウナギを食べるのは夏バテ予防みたいな趣旨もあると思うんだけど、夏バテもきわまるような8月のウナギ購入金額をみると無いに等しいような状況です。ウナギでスタミナ!!なんて土用の丑の日周辺では謳いあげているけれど、実際のところは単なるイベントであるという事なのかも知れませんね。

■お国柄が表れる食生活
下の表は、平成19〜21年平均の品目別「年間購入量」又は「年間支出金額」が、全国で上位(太字は1位)である主な品目について、都道府県庁所在地別にまとめたもの。

家計簿からみたファミリーライフ第二章p11より

思わずニンマリしちゃう典型的なものから、意外(?)な食材まであってとっても面白い結果でした。でも、この表を読んで何かを見たような気になるのは危険な事ですよね。というわけでどらねこは危険なトンデモネコなので、憶測まみれの勝手な感想を述べてみる。
札幌と言えばバターを入れたラーメンという印象があるので、やっぱりなぁ、という感じ。水戸が福島に負けているのが何となく笑える納豆。さいたま市の謎のスパゲッティ、旨い回転寿司と謂えば金沢、京都のビールが意外。神戸はやっぱり洋風で、高松うどん食い過ぎ・・・などなど。
一通り見ていくと、今度は各県庁所在市の寿命とはなんか関係あるのかなぁ、なんてふと思ったどらねこ。そんなわけでちょっと遊んでみました。
■県庁所在市の平均寿命と食品購入の関係?
どらねこは2005年完全生命表の各都市0歳児の平均余命を元に、男女それぞれの平均寿命上位・下位5番目に該当する都市を調べて纏めてみました。纏めた表が此方↓

因みに、このように纏めたところで健康等に関しての意味のある分析は殆ど期待できないと思います。1つの品目の年間購入量・支出金額が多いとしてもそれが食べられている量とは限らないですし、その食品が含まれるグループ全体の消費量は見えてこないからです。例えば、コーヒー飲料の消費が一番であっても、嗜好飲料というカテゴリーではどの程度消費しているかを見ることが出来ません。
【どらねこの独断分析】
平均寿命が上位の都市は男女で傾向が違ったのに対し、下位の都市は男女とも平均寿命が短い傾向みたい。上位の都市、下位の都市を見比べても食材との間に何らかの意味がありそうな関連性は見あたりません。ありがちな捏造も困難かなぁ、と謂う印象です。『和食は健康に良いんだ!!』みたいな事を謂おうにも、岐阜県で沈没してるし、『油物は体に悪いぞ』と脅したくても、長野県で沈没します。
しかし、そんな状況でも期待を裏切らない都市が1つだけありました。そうです、我らが青森市です。男女とも堂々の最下位を賜った青森市の食材を見てください。
カップ麺・炭酸飲料
勿論、この事と平均寿命には関係があるなんて謂えません。確かにそうなのだけれどコレすご〜い説得力があるんだよね。
恐るべし、青森。