さるさる日誌

その日は雨が降っておりました。
退屈な昼休み、ぼけーと窓の外を眺めていたどらねこ。
「えっ、何あれ?」
大きな声とほぼ同時にどらねこの視野の中に何やら動くものが横切っていきました。
それは、電線を伝ってあっという間に建物のがげに・・・
どらねこは、敏腕新聞記者(長野氏や石戸氏?)の様に・・・というより、気持ちだけはそのつもりで、デジカメをつかみ取り。サンダルをペッタンペッタンしながらその影を追いました。
捉えた!

その影は濡れそぼった毛皮を纏う子犬くらいの小さな生き物でした。

サルだっ!サルだっ!小猿でござる。
幸いにもさむ〜いギャグを誰にも聞かれることはありませんでした。
ソレはともかく、ぬれた毛皮が寒そうな小猿さん、どうしてこんな処に居るのでしょう?群れからはぐれてしまったのでしょうか。

少し落ち着いたかな・・・と思った矢先、黒い影が小猿をかすめていきました。
カラスです、小猿はカラスに追いかけられていたのでした。
カラスの攻撃をかわす為に電線を伝いながら逃げていたようです。小猿はカラスに追われながら視界から消えていきました。