母子健康手帳の記述
妥当性に乏しいと考える代替療法を利用せずに済んでいるワケ(後編)において
厚生労働省の定める様式例にはビタミンK投与についての文章は見つけることが出来なかった。
と書きましたが、この話についてツイッターで私のツイートを読んでくださっている方に向けて、『お手元の母子健康手帳へのビタミンK2への言及はありますか?』と、情報を募ったところ、何名もの方がわざわざ母子健康手帳をひっぱり出してくださいました。
個別に名前は出しませんが、ご厚意有り難うございました。
この応答を並べても、何かはっきりしたことが謂えるわけではありませんが、どうやら記載の無い自治体の方が多いような印象です。そして、投与の有無についても記載があったり無かったりの扱いのようです。
■集まった情報を並べてみます*1
弘前市、平成17年と平成19年、両者とも記載無し。平成17年には一ヶ月検診時に投与の印鑑あり、前者は個人開業医、後者は総合病院産科。両者とも投与について説明後実施。
神戸市の母子健康手帳ですが、平成5年と7年交付の物にはビタミンK2のことは書かれていません。で、産婦人科医院の投与の記録もない。
ただ、飲ませますねと言われた記憶がうっすらあり。
平成16年の京都市のものですが、K2シロップ投与の記録は残っていますが、必要性については記載がないようです。
副読本もあって、予防接種についてかなりページが割かれていたのは覚えてます。
母子手帳(滋賀県大津市・今から13年前)で確認しましたがその必要性などの説明の記載はなく、また記入欄も特に設けられていなくて1ヶ月検診の時にスタンプが押されているだけでした。私の場合は出産した産婦人科でシロップを飲まされていましたので、投与漏れは無かったです。
ビタミンK2について。平成3年生まれには記載なし。平成6,8年生まれには「ケイツー済」の押印あり。平成3年の子にはかわりに「ガスリーテスト済」ってのが押印してありました。
(神奈川県鎌倉かな?)
息子の母子手帳確認しましたが、記載ありませんでした。与えた旨の記載も生後2日目のみなことに今気付いた
(北海道の札幌市?)
平成13年生の子供の母子手帳には記入欄がありませんが、産婦人科医の手書きで「k2シロップ投与」と書いてあります。平成15年生まれは記入欄があります。2年の間に手帳の大型化が進んだ事も関係あるかもしれません。
宮崎の方でしょうか?記載欄のある手帳の報告はこちらだけでした。
石川県の平成22年の母子手帳にはVitKの件が載ってなかった。母子健康手帳副読本と言うヤツには載っていたが2回摂取となっていた。
※個人情報も考慮し、文章には若干の修正を行っております。ご了承くださいませ※
新しい様式が公表されるまでは改訂は行われないかも知れませんが、各自治体の母親(両親)教室に於いて説明を行う等で対応して欲しいな、というのが私の要望です。
【8月30日追記】
2009年発行の大阪市の母子手帳 VKに関する説明…なし
投与の専用記入欄…なし
生後4日目、一ヶ月検診の記録欄の「その他」の項目に、病院による「K2シロップ」という印あり
大阪市の2002年、2007年発行共に規定の欄はないが、2つの病院ではどちらもK2シロップ投与についての説明はあり、うち一つでは1ヶ月検診の時の投与は母親自身が実施。早期新生児期(生後1週間)の経過という項の「その他」欄や1ヶ月健診の指導要領欄に「K2シロップ○ml」という判子が押されている。
昭和62年東京都目黒区交付の母子手帳にvkに関する記述はないが、病院(東京の信濃町にある大学病院)での1ヶ月健診の記録欄に「VitK2(1ml)内服」のスタンプ。
同じく東京都目黒区で平成1年交付の母子手帳にもなし。
2009年発行の板橋区の母子手帳、K2シロップに関する記載はなし。副読本には2回の接種とある。
区内の病院で出産しましたが、病院側の飲ませた、という記載も、母子手帳にはなし。
入院手続時に先天性代謝異常の検査のものと一緒に、K2シロップの投与(3回)に関する同意書を提出。
川崎市、平成5年
「生まれて一か月頃にビタミンKが欠乏することがあります。
ビタミンKの予防投与を受けましたか。 はい いいえ」
とあります。保護者が自分で丸つけるようになっている。
情報をお知らせ下さいました皆様、有り難うございました。
*1:掲載について問題がある場合はご指摘ください、削除いたします