再掲ゼンメルワイス物語

■8月13日
8月13日はあるオーストリア出身の医師が亡くなった日であります。彼は産褥熱の防止に大きく貢献した方で、安全な出産を語る上では欠くことの出来ない人物であると思います。
イグナーツ・ゼンメルワイスが亡くなってから今年で145年、その間に周産期医療と公衆衛生の大きな向上により先進国では安全な出産が当たり前の状況になる事が出来ました。ところが、折角手に入れた安全な出産を誤った考えで放棄してしまうヒトがおります。それはとても哀しいことだと思います。

どらねこは昨年の今日、本家ブログであるどらねこ日誌でゼンメルワイスの物語を書き始めました。この物語を書こうと考えたのは根拠のない代替療法が切っ掛けとなり子どもが命を落としたという話を知った事が切っ掛けでした。根拠のない代替療法を薦めたのは、安全な出産の担い手たる助産師でした。彼の悲劇を二度と繰り返してはならない・・・少しでも伝わったでしょうか。

今年の夏は代替療法の一つであるホメオパシーが関連する乳児の健康被害に注目が集まっております。この件で初めて出産育児の安全に興味を持った方もいらっしゃると思います。そういった方には是非よんで貰いたいと思い、どらねこが昨年書いたシリーズである『母子の健康と代替医療』を紹介させて頂きます。
どらねこ日誌からご贔屓頂いている方には今更ですが、とらねこ日誌から読み始めてくださった皆様には是非読んで頂きたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

母子の健康と代替医療
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8657381.html
「皆が心から望む安全な出産と健やかな子供の健康をなぜ、それを望む人たち自らが手放してしまおうとしているのでしょうか」
これについて考察を深めることこそ、効果的な予防策を講じられる事につながるのだと思っております。
助産師会の対応を見ていると、なぜこんな基本的な部分を蔑ろに・・・と私は思ってしまうのです。

母子の健康と代替医療
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8679840.html
②〜⑤までがゼンメルワイスの物語です。論より証拠、せめてこの部分だけでも読んで頂ければ・・・それぐらい大切なお話です。

母子の健康と代替医療
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8703096.html
ゼンメルワイス物語その2です。
疫学の大切さを痛感しました。自分の理解はイマイチなので、コレを機会に理解を深めたいです。
自分をゼンメルワイスになぞらえるトンデモさんは、主張の因果関係の妥当性を客観的に証明してから発言してくださるようお願いします。

母子の健康と代替医療
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8721952.html
ゼンメルワイス物語その3です。
『苦闘編』byみつどん

母子の健康と代替医療
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8733954.html
ゼンメルワイス物語最終話
彼の悲劇を繰り返すことがあってはならない。

ゼンメルワイス物語−補足
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8682311.html
産褥熱の説明です

母子の健康と代替医療
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8775671.html
助産院と代替医療

母子の健康と代替医療⑦−ホメオパシー助産師−
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8796235.html
ホメオパシー助産師に浸透している・・・思っていたよりも。

母子の健康と代替医療⑧−ビタミンK投与から考える−
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/8837473.html

そして、とらねこ日誌の出産育児エントリに続きます。
これからもどうぞよろしくお願いします。