やきそば

今までに食べたまずい食べ物について書かれた記事が話題になっていて、それに触発されたと思われるまずいもの自慢的な記事も読みました。なんとなくどらねこも語りたくなったので垂れ流します。(内容など殆ど無い思考の垂れ流しなのでお忙しい方は要注意です)
■嫌いじゃない料理
今までに食べたまずい食べ物は?と聴かれた場合に思い浮かぶのは大抵、その料理や食品自体が嫌いでは無いものばかりである。まぁ、元々苦手な食材については敢えてクチにしようとしないからそんなものなのだろう。
寧ろ、どちらかと謂えば好ましい料理などの場合、油断して山盛りにしてクチにほおばりがちであり、期待とのギャップなどから精神的なダメージはより大きくなるのだろう。
この期待と謂うのはくせ者で、これは美味しいと思いこんで食べる場合にはさほど美味しい物でもなくてもなんとなく美味しく食べようと心が努力しているのを感じることがある。目の前の人物が『これ美味しいね(にこ)』なんて語りかけてくれば、ああ、コレは美味しい食べ物なんだなと、神経系は美味しさを探す旅にでかける事になるのだ。逆に、どらねこ自らが『これ、オススメだぜ』なんて相手に謂った場合には自分の発言に影響され、それ自体がより美味しい食べ物だ、と思えるように食べ物から美味しさを読み取ろうと努力しながら舌を動かすことになる。
色々と回りくどくてたいして意味の無いことを書き連ねたワケだが、そうした心の働きすら超越するほど不味い食べ物というのは存在するということだ。超越した不味い食べ物は美味しさを肯定する脳の働きをもぶち破るという事なのだろう。

■やきそば
今までの一番は?ときかれたら真っ先に思い出すのが焼きそばである。
アレは、夏の日の砂浜だった。
当時遠距離恋愛なるものをしていたどらねこは、彼女とともに海ではしゃいでいた。はしゃげばお腹が空くのが生き物である。空腹は最大の調味料と謂うではないか。基本的に出店でものを買うのは好きではないどらねこであったが、海水浴にはちょっと季節が外れた砂浜には焼きそば屋台しか空腹を満足させるような店は無かった。
しつこくて恐縮だが、景色の良いところでの食事は何よりの調味料だ。思えば、保育園時代のどらねこは家で出されても絶対に食べられなかった食材も、遠足先で食べて以来大好物に変化したではないか。

■毒
そういえば、漫画などではみんなの憧れの美少女などが、実は料理ベタで皆に振る舞う事になって、期待して飛びついたところその破壊的な味に皆が倒れてしまうという定番シーンがある。アレなどは漫画独特の現実からすれば過剰な演出であるわけだけど、それに近いような状態に陥る事は確かにあるのだなぁ、と今になってようやく振り返ることが出来るようになった。まぁ、それはやきそばだけの責任では無いのだけれども。
確かに、当該料理について成分分析を行ったとしても、重篤な症状を来すような分量の毒物が検出される事は無いだろう。しかし、生き物と謂うのは五感から得られた情報によって精神のみならず、肉体にまで影響が現れるものなのだろうなぁ、と実感出来た瞬間でもあった。
もしかすると、チャイナレストランシンドロームと謂うものはその類のものなのかなぁ、と個人的な体験が訴えかけて来るのである。