じかい

何の本であったろうか、治療食関連の教科書であったと記憶しているが、それ以上は覚えていない。
タイトルも内容も良く覚えていないこの本だが、ひとつだけ鮮明に記憶している一文がある。

パンのヘムは取り除くこと


ヘムって何だ?
先ず思い浮かんだのが、『heme』であった。
しかし、パンからプロトポルフィリンⅨの2価鉄錯体を取り除く意味が分からないし、パンに含まれているとは思えない。
卓越した推理力により、この説はすぐさま却下された。
ポイントはパンという単語にありそうだ。
どらねこは考えた。パンと言われて思い浮かぶパンは何でしょう?という質問があったとすれば、おそらく食パンが圧倒的支持を集める事*1だと思う。
このパンを食パンであると仮定すれば、食パンから取り除きたくなるもの、それが答えの筈*2だ。
こうして、見事な推理力によってヘムは食パンの耳であることを突き止めたのである。
試しに、辞書で調べてみたら
『hem』−へり、ふち、すそ
とある。
パンのふちという意味でつかっていたのね、著者さんは。

教科書にこんな表現を持ってくるセンス*3にどらねこ脱帽ダヨ。

*1:しかし、身近にいるどら息子に質問したところ、アンパンマンと答えが返ってきて早くも自信は跡形もなく消え去った

*2:試しに傍らに居るどら息子2号に聞いてみたが、彼は最近二語文を使い始めたばかりであり、明確な答えを得ること出来なかった

*3:こんなネタをエントリにするおまえのセンスに脱力だよと言われても致し方ないと思う