ごちゃごちゃに渦巻いていたことを無理繰り文章化してみた

算数が苦手だ。
数学などは論外だ。

何が苦手なのかまともに考えたことなど無かった。ただ嫌いなダケかと思っていたが、ただじゃ嫌う理由なんて無いじゃあないか。面白くないのはあるが。

点数が採れないから嫌いだとすれば、点数が採れるようになれば嫌いでは無いと云うことだ。だが、まぐれで高得点を採ったときは嬉しくもあるが、嫌いなのは変わらなかったようだ。

先生は謂ったよ。サインとコサインは三角形のなんちゃらかんちゃらで、こーなるから、ここはこーなる。ボクにはそれがよくわからない。
「それ、いったい何になるわけ?」

嗚呼そーいえば、小学校中学年まではきらいじゃあ無かったような気がするよ。だって買い物するのにおつりを計算することは重要でしょ。時計だって読めないと不便だし、時刻表だって使いたいモン。

そうか、やりたいこと、知りたいことがあって、それを達成するためのツールとしてなら苦痛じゃあないのだろうな。使いどころを分からないのに教えられて楽しくないのよ。

好きな人って何が好きなんだろう。よくわからんが想像してみよう。パズル的なところかな、それとも趣味なのか。性格なのか。解けなきゃ収まりがつかないのか。

好きでも無くても努力するヒト、それは何。ああ、原動力さ。親から認めてもらうためか、自分の力を誇示するためか。点数が好きなのか。受験という目的を理解しているのか。なんだろう。

そんな自分も算数はよく使う。数学の端っこぐらいは使っている。昔では考えられない。
目的があるからだ、それは簡単な理由だ。
僕のこの特性を理解して教えてくれる大人が欲しかった。それは贅沢な希望だろうか。

もし、自分の子供が同じ様なタイプであったなら、絶対に分かってやるからな。なんとなくそう思った。