10段階評価

多くの方は評定とか成績とか自身を評価される物に対して無関心ではいられないと思います。どらも小さい頃は、通知表の評価を見て一喜一憂したものでしたし、全く勉強しないにもかかわらず、模擬試験の偏差値などは気になったものでした。
自分に対する評価も気になるものですが、同時に自分が興味のある対象などへの他者の評価というものもけっこう気になったりするんですよね。あのお店のネットでの評判を知りたい、とか、面白かったゲームを他の人はどう評価するのかなどなどです。


■ゲームの評価
どらねこは昔からゲーム大好き少年でしたので、ファミコン雑誌などに掲載されるゲームレビューを楽しみにしていました。ゲームを始めて間もない頃は、パッケージを見て面白そうなものを手にすることも多かったんですね。なので期待して始めたらクソゲーだった・・・でも、勿体ないからちゃんとやり込むみたいな事もけっこう有って、あ〜あ、最初からどういうゲームかわかればなぁという少年の願いに、ゲームレビューというものは応えてくれるものだったのですね。
当時から今も続いているのが、ファミコン通信という雑誌のクロスレビューでしょうか。ソフトを各レビュアーが10段階で評価するというもので、満点が10点です。どらねこがもう一つ参考にしていたのが、ファミコン必勝本*1で、どちらかというとマニアックな雰囲気を持っていた雑誌かと思います。こちらははじめの頃☆の数で評価をしていたのですが、後にファミコン通信同様、10点満点の10段階評価に変更されました。


■☆で表す10段階評価
☆を用いた評価といのはミシュランガイドを意識してのものなのかなぁと思いますが、本当にそうかまではよく分かりません。とはいえ、☆があれば優れているという評価のミシュランガイドとは異なり、雑誌やネットなどで見かける☆評価は単なる5段階評価や10段階評価を☆であらわしたものです。以前のファミコン必勝本食べログぐるなび*2などでは☆5つが満点とするならば、1〜5の5段階評価になりそうなものなのですが、☆半分という概念を導入し、10段階評価になっております。数字で現す10段階評価よりも視覚的にアピールできるメリットがあるのかも知れないなぁなんて思います。


■数字の10段階評価と☆は同じなのか?
さて、ここから本題に入ります。1〜10の数字を用いた10段階評価と☆で表す10段階評価は、同じと考えて良いものなのでしょうか?
普通に考えれば、同じ10段階評価でただ単に表示方法が違うだけ・・・ともいえるのですが、本当に同じなのかしら? と、アホなどらねこは悩んでしまいます。
というのも、数字で「6」と評価されているのと「☆☆☆」と評価されているものを見てうける印象がちょっと違うんですよね。


■どう印象が違うの?
これはどらねこだけかも知れないのですが☆で表す場合には☆が「☆」から「☆☆☆☆☆」までであり「☆☆☆」では、その真ん中という印象を無意識に持ってしまうからです。実際は「☆☆☆」は「6」相当なのですが、無意識のうちに5段階評価の真ん中という印象に引きずられてしまっている気がします。
☆の数とそれに対応する10段階評価の数字が印象としては一致していないとすれば「両者は同じ評価法とはいえない」・・・かも知れない、とどらねこは思ってしまいました。


■同じ対象を評価して違いは現れるか
例えば、ある人が「ポケットモフスター 猫/犬」というゲームを10段階で評価するとして、数字式でお願いされた場合と☆式でお願いされた場合に同じ評価になるのか、という検証をすれば両者の方法は同等であるか否かが判ると思います。
しかしながら、同じ人に同じ対象を2つのやり方で評価して下さいとお願いすれば意識をさせてしまうことでおそらく同じ段階の評価をしてしまいそうですからこのやり方では検証はできない事でしょう。
そうなると、別の手間の掛かる方法を採らざるを得ません。
簡単に思いつく方法では、ゲーム好きの集団に対してレビューしてくれる人を募り、その中からランダムで数字式と☆式グループに割り付けて評価をしてもらい、その結果に統計的に意味のあるような違いが現れるかを検証します。平均点だけでなく、各段階の選ばれ方にバラツキは現れるのかどうかも見てみたい部分です。数字式の評価で「1」をつけるのより☆式で「☆1つ」をつける方がなんとなく心理的抵抗が薄いような気が個人的にしますので。



■評価を知りたい気持ちについて
ゲームの評価は購入の参考に勿論なるものですが、評価という行為そのものに魅力があるような気がします。自分が大好き(嫌い)なあの対象に周囲はどんな気持ちを持っているのだろう?という素朴な心理は無視できないものがありますからね。
なので、多くの方に有用な評価やレビューというものとするためにその取り扱い方についても大事にして欲しいなぁと思ったりします。上記で述べた内容は趣味の範疇ですが、教育でも仕事でも「評価」というものはとても重要である割に、大事にされているところとそうでないところに大きな違いがあったりしますので、この辺りについても大切に考える人が増えて欲しいなぁと思っております。
今回書いた事は素人猫の浅はかな考えですので、そんなのはもうとっくに検証されているよ、なんてありがちですから、その際はどらに教えてやって下さいね。

*1:その後HIPPON SUPER!(後必本スーパー!)という名称に変更となり、内容なども迷走し(?)休刊になりました。どらもバグボーイクラブなどの投稿者であったためやたらと詳しい

*2:これについてはメニューのおすすめ度の基準ではあるが