10円ガム
(この記事はどらねこ日誌に2009年02月11日掲載したものを若干加筆修正したものです)
■10円の魅惑
10円ガムって微妙ですよね。
いや、取り立てて味がよいわけでもなく、当然、噛んでしまえば他のお菓子を食べることが困難になるわけで、駄菓子屋に入り浸る子どもとしては、そんなに魅力的商品では無いはずなのです。それなのに、なぜか10円ガムは定番だったのですよ。今にして思えば、そいつらには共通点があったのですよね。そう、アタリ付きなんですよね。(実際はアタリのない商品もあります)
紙を開いて、アタリが出ればもう一個という魅力は馬鹿ガキには抗しがたいものがあるようです。
中には、出てきたガムの色で最高300円分のお菓子と交換できるという、トンデモない設定のモノまでありまして、倍率、なんと30倍ですよ。もしかしたらパチンコ中毒ならぬ10円ガム中毒になって給食費に手を付けてしまった子もいたかもしれません。それぐらい10円ガムの世界とは恐ろしいモノなのです。(嘘)
そんな10円ガムの世界を代表する商品といえば、丸川製菓のフィリックスガムじゃないかとどらねこは思います。どらねこが物心ついた頃には既に存在しておりました。
途中、FXくんガムになったような気もしますが、多分気のせいでしょう、というかそうだと思いたいです。
これも当然、アタリ付きで、パラフィン紙みたいなのにアタリの文字がついていれば、もう一個もらえたのです。
味は微妙なのですが、何となく噛みたくなる不思議なガムなのでした。
■中学時代のおもひで
ところで、どらねこが通っていた中学校の裏に一店の駄菓子屋がありました。駄菓子屋と言えば店番のおばあさんが定番と言っても過言ではないと思うのですが、その店も例によって店番はおばあさんでした。
大抵はおばあさんでも、おばちゃんという愛称で呼ばれる事が多いように個人的には思うのですが、その人はだれからもおばあさんと呼ばれるような人でした。おそらく、明治生まれぐらいだったんでしょうね。
その方は、あるキャラクターとフィリックスの区別がつかないようなのです。
おばあさん、ごめんなさい。学校中の男の子がネタにしておりました。
確かにそっくりですね・・・、これではおばあさんが間違えるのも頷けるというものです。
犬もネコ目の動物ですからしょうがないのです。