ひさびさキノコ

今年の夏はホント雨が少なく、昨年も同じような状況でしたがそれ以上に暑い日が長く続き、山も乾涸らびてキノコのきの字もないような状態でした。とらねこ日誌がキノコブログである事も忘れられてしまうような状況ですが、キノコが出ないのでしょうがありません。
十月になってようやくまとまった雨が続き、山にはちらほらとキノコの姿が見えるようになってきました。


■夏な感じのキノコ
とはいえ、10月も下旬に入ろうかと謂うのに、初秋に出るキノコだけでなく夏のキノコの姿まだいまだに見る事ができました。毎年キノコ写真を撮っているので比べることが出来るのですが、例年だともう秋のキノコシーズンもほぼ終盤なんですよね。こういう年はその姿を見ることのないまま山は雪一面になってしまう事もあり、とてもさびいしいのです。
さて、グチグチばかりが続いてしまいましたが、今年のキノコ写真を放出します。


イボテングタケ

まずは、家の裏に密集して発生していたイボテングタケご一家です。翌日、近所の子供にめちゃめちゃにされておりましたが、誤って口に入れてしまわないかちょっと心配でした。(ええと、ふとっちょの子供なのでなんとなく)


??

これはフサクギタケかしら?と抜いてみたらヒダの感じも柄も違うしキシメジ科っぽい感じでした。名前は分かりませんがカワイイですね。


マンネンタケ

いつ見てもステキです。


ツルタケの仲間

やたらと存在感があります。


タマゴタケ

今年はその美しい姿を見ることが出来ないのかなぁ、と思っていたのでとても幸せ。

■秋のキノコ
秋のキノコは食用にされる事の多くて、この季節の当地方ではスーパーなどにも天然のキノコが並んだりします。山にはキノコ採りのおぢさんおばさんが結構入っていて、目当てのキノコが採られたあとなんて事もザラです。それでも今年は良い感じに写真を撮ることができました。


ハナホウキタケの仲間

どんぐりナイスキャッチ


カワムラフウセンタケ

こうしたキノコは見ているだけで幸せな気分にしてくれます。とはいえ、キノコは食べられるに越したことがありませんし、どうせ食べるなら美味しいキノコに限ります。実はそこら辺に生えているキノコにも食べられるものは結構あるのですが、美味しいキノコとなるとソレほど有りません。キケンを侵してそうでもないキノコを食べるぐらいなら、市販の美味しい栽培キノコを食べる方がよっぽど良いです。キノコ大好きなどらねこの謂う事なのでまあ信用しても良いでしょうよ。

■大好きなキノコ
というわけで、どらねこが喜んで収穫するキノコを紹介します。

ワタゲナラタケ
地面から生えるタイプのナラタケ。どらねこはそれほど好きというワケではありませんが、青森県民が愛するキノコで、キノコのお裾分けと謂えばコレというぐらい人気のあるキノコです。


ハナイグチ

コチラでも北海道の道南でもラクヨウと呼ばれるカラマツ林に生えるキノコ。太陽を受けてキンキラと光るカサが美しいです。

でもこれぐらいのカサが開いていないぐらいのが一番美味しいのです。収量はすくなくなってしまうけれど、これぐらいの状態のだけを集めて大根おろしを入れた味噌汁にするという贅沢が幸せなのです。


サクラシメジ

そのままだと苦いキノコだけど、ゆでこぼしてからサトイモと一緒に甘辛く煮てあげるとなんとも謂えない味わいに。

おっと、これも美味しいキノコです。形も可愛らしくてキノコらしいキノコです。
「そのアブラシメジはにせものだよ。オレのアブラシメジと交換しないか?」
と、山○さんに謂われても交換しないほうが良いでしょう。どらねこは今まで味噌汁に入れておりましたが、それなりに採れたので、バター炒めにしたのですが、シャキシャキの歯ごたえとバターのコクに負けないキノコの旨みで大変な事になるぐらい美味でした。来年は積極的に採取しようと心に決めたどらねこでした。

おっとここにも発見!

またもや発見!こんどは3本かな・・・おや?
どうも奥にあるキノコは別もののようです。強く掴んだ時の崩れ方からベニタケの仲間であることはわかります。手前のニセアブラシメジはフウセンタケの仲間なので全然違うものですが、このように同じ場所にまとまって生えてくることもあるので要注意です。この場合よりももっと見分けのつきにくいキノコが混じって居る事もあり、それが毒キノコだった場合これをまとめて採取して食中毒になる事がある事を忘れないようにしましょう。
このケースに限らず食中毒を起こさないための対策としては、

● キノコに詳しい人と採りに行く
● 知らないキノコ・判別に自信の持てないキノコは諦める
● 俗説の見分け方(縦に裂けるキノコは食べられる等)を信用しない
● キノコを一本一本確認して採取する
● 採ってきたキノコは自分で選別、洗浄等の処理をして自分で料理する
● もらったキノコでも処理をする場合にも別のキノコが混じっていないかは確認する

といった対応が大事じゃ無いかな、と思うのです。
キノコを見分けるには形と発生場所、臭い、傷を付けたときの変色、水に漬けたときのぬめりかた、加熱による変色・弾力変化などなど情報は多ければ多いほど間違い有りません。キノコ採り名人が採取したものでも、自分で処理を行い、調理をすることにより自分で採取できる知識が徐々に身につくものだと思います。野生のキノコにはキケンがイッパイです。安易に採ってきたキノコを他人の手にゆだねることは大変危険な事だと謂う自覚は持ってもらいたいと思います。これは楽しいキノコライフを送るためには必須の知識でしょう。
では、皆様もどうか楽しいキノコライフを送って下さいませ・・・