生レバー駆け込み需要の別視点から見た問題点

7月から飲食店で生レバーを提供できなくなると謂う事で、テレビのニュース等では駆け込み需要にわいている専門店の様子が報道されております。
その一つを見てどらねこが思ったことをちょっと書いてみます。


■それは多いなぁ
もうお店では食べられなくなるから・・・とお話しする男性は、食べ納めだからと一人で何皿も注文したといいます。
仮にレバー1皿100gとして、4皿食べた場合の栄養価を計算してみました。そうしたら明らかに過剰摂取となる成分が幾つかあることに気がつきました。

【生レバー400g中の栄養素含有量】
ビタミンA 4400 μg
銅 21.2 mg
コレステロール 960 mg



■どんな値?
ビタミンやミネラルなどの栄養素はこれぐらい摂れば良いですよ、という推奨量が設定されているのですが、それだけでなくこれ以上は食べない方が良いですよ、という「耐容上限量」というものが設定されている栄養素もあります。普通に食事をするだけでは、この耐容上限量はそう簡単には超えないのですが、特定の食べ物に偏った食べ方をすると超えてしまうこともあります。しかしながら、この耐容上限量を超えたからといって健康に問題が起こるとは謂えないのですが、食べ物でからだをおかしくしない為にはなるべくこの基準を守ることが大切であるのは間違いありません。特にミネラルなどは過剰症の危険性も比較的高いので要注意です。

【成人男性の耐容上限量】
ビタミンA 2700 μg
銅 10 mg
【成人男性の目標量上限】
コレステロール 600 mg

高い危険性とはいえないものの、駆け込み需要で大量のレバーを食べて名残を惜しんでいる人々はこのリスクを承知で行っているのでしょうか。どらねこはその辺りが気になったのでした。
一瞬の快楽の素晴らしさも分かるのですが、食は文化であると謂うのであれば、長く楽しめる身体も大事であると思うのです。