キノコ納め

10月もまもなく終了。キノコシーズンも終盤に近づいて参りました。どらねこのキノコ納めはナメコ採りが定番となっておりまして、毎年の恒例行事と成りつつあります。→昨年の様子
では、今年のナメコ採りを報告致します。


■山奥へ
ナメコは此方の地方でも人気のキノコです。簡単に採れるような場所では大量収穫が難しいので、車から2時間近く歩くようなところまでナメコを求めてひたすら山を登ります。山を登っていると、「何しに来やがったんだこんちくしょー、早くどっかいけ!」と謂わんばかりのニホンザルに遭遇しました。

サルに別れを告げ、更に登ると遠目からも山肌がハッキリと見えるぐらいに周囲の木々は葉を落として寂しげな晩秋の風景が広がってきました。山道に崩落したブナらしき朽ち木には謎のキノコ(ハナビラダクリオキンかしら?)がオレンジ色の輝きを放っておりました。

道をふさぐブナの倒木には様々な美味しいキノコが発生します。このキノコもそのウチの一つです。

これはその一つムキタケ。表面のカワがつるりとむけます。


■本当の
キノコ採りの話題になると毒キノコ話になる事が多いのですが、もう一つありがちなのが栽培物と天然物の違いの話でしょうか。例えば栽培物のエノキタケはヒョロッとして白くて笠が小さいですが、天然物は普通のキノコキノコした形で、笠も茶色です。
このようなエノキタケのように天然と栽培で大きく印象が違うのがブナシメジでしょう。某グルメマンガの黒服ぎょろ目男であれば、こんな台詞を発しそうです。

かわいそうに、本当のブナシメジを食べたことがないんでしょう。
一週間待ってくれ、天然のブナシメジをお目にかけますよ。


壊れかけのコンデジで撮ったので見えにくいかも知れませんが、これが天然*1ブナシメジです。表面に大理石風の模様があり、白くて笠の大きさ10cmほどになります。エノキタケとは逆で野生のブナシメジが白いところが面白いですね。
ところで、栽培キノコと野生キノコを比較し、どちらが上か下かみたいな謂い方が為される事がありますが、それはあまり適当でないとどらねこは思います。栽培キノコは通年(若しくは収穫時期が長く)収穫でき、安定した品質で供給できると謂うメリットがあります。さらに野生種には無い風味を持つなど、同じ種類でも野生種とはまた別のキノコとして楽しんで貰うのが良いのではないかな、と思っております。生活環境でこんなに変わった子実体(キノコ)を発生させるなんて、ホント菌類の不思議ですね。(だっせんしすぎました・・・)


■主役登場
ブナシメジに喜ぶどらねこでしたが、本当の主役はやっぱりナメコです。ナメコは湿った場所を好みますので、沢筋の倒木を探します。この沢がくせ者で、急斜面や断崖のそばに良く生えているんですよ・・・。御陰でどらねこは擦り傷と筋肉痛に悩まされております。




最後のキノコ採りを満足の収穫で締めくくる事が出来ました。収穫は此方・・・



満足満足。更にこんな収穫も・・・



秋の味覚と一緒に春の味覚まで頂くという最高(?)の贅沢です。



収穫したナメコは、あんかけにしても美味しいおろし和え(写真)や、味噌汁、ナンバ(唐辛子の葉)和え、キノコうどんにして頂きました。来年も様々なキノコに出会えますように。
では、皆様も素敵なキノコライフを!モフモフっ!!

*1:天然標記ここまで。ネタの意味合いで天然と遣いましたが、学術書などでも使用が一般的な野生と謂う標記を以後使用します。