キミの無理解がボクのメシの種

どらねこ家は生協の生活クラブに入っていて、たま〜に注文をすることがあります。ちょっと気の利いた食材はなかなか手に入らなかったりするので、主にそういった商品を購入するのに利用してます。
ある日どらねこがテーブルの上においてあった生協のチラシをぱらぱらめくっていたところ、こんなモノを見かけました。生協って本も売っているのねぇ、そんなコトを考えていると、ふと見覚えのあるタイトルに釘付けになりました。

よく見ると、そのタイトルだけでなくその類の本がずらりと並んでいるじゃあないですか。予防接種に不信感を植え付ける代表格のぽんぽこたぬきさんまでいらっしゃるじゃあありませんか。
どらねこは膝から崩れ落ちましたよ。
何とか立ち直って、食材カタログをみようと手を伸ばしたところ、表紙を見てくらくら、にゃ〜〜〜。そのカタカナを見た瞬間、ページをめくる気力はすっかり無くなってしまいました。

■不健全な商売
食品添加物はキケンだ』、『無農薬だから安心』、『オーガニックだから安全』みたいな耳障りの良いキャッチフレーズ、その根拠はどこから来ているの?
食品添加物の使用基準は、日常生活を送る場合では到底上限に達しないレベルの摂取量を想定し、さらに安全率までかけてキケンがないように設定されていて、指定農薬だったら使用法から残留基準まで相当厳しく、人体に悪影響が万に一つも起こらないように管理されています。
ちょっと乱暴に謂うと、昔から用いられている天然由来の添加物は基準が甘めに設定されていたします。また、木材を燃焼させると生じる揮発性成分には発がん性物質が含まれているコトが知られておりますが、農薬の代わりに用いるとされる天然物質の木酢液にはこの揮発性成分が含まれていることが予測されます。農薬として申請すれば通らないレベルでしょう。つまり、天然なら安全、合成ならキケンという言説には実は根拠などないのです。
不幸な過去の事例・・・例えばアスベスト公害やカネミ油症、水俣病など記憶に残る化学物質による甚大な被害の記憶。安全を求めるある意味当たり前の欲求を逆手に取り、過去の事例を用いて化学物質全てが危険なモノであるかのように煽る行為が、大手メディアを通じて当たり前のように行われている有様です。
生協の取扱商品を見ると、天然・合成添加物未使用、野菜であれば有機野菜を謳う商品が多い事に気づくでしょう。しかし、その謳い文句が述べる安全や安心に根拠が無いとすればどうなるでしょうか。顧客が生協を選択するニーズそのものが消えてしまうことを意味するでしょう。消費者の漠然とした不安がなければ成り立たない商売になってしまっているのではないでしょうか。
それは極めて不健全な商売であるとどらねこは思います。そして、その不健全な商売を成り立たせる為、根拠の無い不安を更に煽る本を積極的に販売しているという有様です。やっていることは結局オーサ○ジャパンと大差有りません。
根拠無き不安が商品ニーズというのは情けなくないですか?商品そのものの魅力で勝負して貰いたいモノです。生協ならではの美味しい商品だっていっぱい取り扱っているじゃないですか。