良ブログ紹介と助産師業界の心配なところ


助産院での出産について問題点を指摘されている助産院は安全?さんがFC2ブログからはてなへ移転されました。

逆子状態で助産院出産を行った結果、生まれてまもなくその短い生命を終えてしまった子のお母さんが運営しているブログです。
「逆子の方が簡単だ」助産師から説明され、そのまま助産院で産むことを選んだ結果、お子さんを亡くされてしまいました。生まれた後の無呼吸状態での措置にも疑問、さらに亡くなられた後の対応も不誠実なものだったようです。
助産院での出産全てが危険なものではありませんが、このような不幸が2度と繰り返される事の無いよう多くの方に訴えかける事を目的にブログ主さんは記事を書かれております。
私は、所謂自然育児の問題点を探るうち、助産院との関わりが大きい事を知り、こちらのブログを知りました。

今までに何回かリンクを張らせていただいたことが有るのですが、今後は『はてなダイアリー』で更新を続けられるそうです。
移転の理由はキモチの良いモノではありませんが、はてなダイアリーは横の繋がりが大きく議論好きの方が多い印象ですので、問題点をより多く共有される機会になるのかなぁ、なんて思ってます。
自分にはをつける事ぐらいしか出来ませんが、応援していきたいと思っております。あまり影響力は無いですが、少しでも多くの方に知ってもらいたいな、の紹介記事でした。

■過去記事を読んで思い出したこと
この機会に過去記事の幾つかを読ませていただいたのですけれど、今読むとこの記事に助産師会の自浄能力が期待できない理由を見つけられる気がしました。

助産師全員が正しいわけなんてない。
ちょっと長くなるのですが、引用させていただきます。

東京都内で開業助産所を持ち、自然なお産を薦める書物も刊行している有名な助産師がいる。
Kという人なのだが
、自宅出産も請け負うし、なんだかちょっと有名な助産師なのだが、この方には“無責任な行動”を慎んで欲しい。
琴子を通じて出会った友人が岡山にいる。確か2004年になったばかりのある日、その友人からFaxが届いた。
それは岡山の地元の新聞社で隔週だかで掲載されるという、Kの連載の記事だった。
記事内容は当然、“自然なお産て素晴らしい!”というようなもので、琴子を妊娠中の頃の私が読んでいたら、きっと目を輝かせて「ほらね、やっぱり助産院ていいよね」なんて言ってしまっていただろう、そんな内容を目にして、私は怒りを抑えきれなかった。
まず新聞社へメールで、『即刻考えをあらためてください!』というような内容を送った。
勿論、新聞なんだから、一度刷って配布してしまったものを回収することも無理なのはわかっている。
『360度見渡した情報を掲載してください』とお願いしたのだ。
助産院でのお産を褒め称えるだけではなく、悲しいお産もあるのだと、また、病院で産むのとは別のリスクが発生するし、そもそもがまず、まるで帝王切開がいけないというような心象を与えることは間違っている帝王切開も立派なお産だということも伝えられる内容にするべきなのだ。
<中略>
Kに憧れた人が助産院でのお産を夢見、岡山県内で助産所を探したらHのような助産所しかなくて…十分想像出来る。
「自分の管轄のエリアの方達にメッセージを送るならわかるけど、どんなに頼まれても、自分が扱えない地域の人にメッセージを送るのはおかしい」
助産師会に言ったら、回答はとてもシンプルで、「Kさんは素晴らしい助産師ですから…」
はー、参った。凄いなぁ、無責任てこういうことを言うんだよなぁ。

※赤字強調はどらねこによる

ここで言及されている助産師Kはカリスマ助産師とされている神谷整子氏の事で、日本助産師会の総務担当理事をつとめている人物です。神谷整子氏自身はホメオパスではありませんが、ホメオパシーを採り入れたケアを行うと紹介されております。
http://homoeopathy.gr.jp/clinic/zyosanin_mizuki.htmlより



更に南関東地区理事 森田玲子氏もホメオパシーを採り入れている模様です。→http://www.tokyo-shussan.net/data/fussa_z01.html

神谷氏についてはケイツーシロップではなく、錠剤を与えたケースがあるのではないか?とう記事を7月9日にも書いております。http://d.hatena.ne.jp/doramao/20100709/1278666254

新聞の件で助産師会は神谷さんを素晴らしい助産師と考えており、彼女の行う事は批判できないという意味合いの回答をされました。神谷さんはホメオパシーに親和的な考え方を持っている助産師ですが、この事についても助産師会は批判できないでしょう。
ケイツーシロップ問題で声明を発表した助産師会ですが、神谷さんが行う事を批判できない団体であると想像できますから、このままでは自浄作用は期待できないでしょう
それよりも、神谷さんをカリスマと崇める現状では、ホメオパシーを擁護したとしても不思議はありません。
外部からの働きかけがないと、修正できない状況なのかも知れません。

■おまけ
助産師教育ニュースレター 全国助産師教育協議会 No.59 2008
http://www.zenjomid.org/newsletter/img/news_59.pdf

これを見てもらうとわかるのですが、P8の寄稿文にホメオパシーを採り入れた出産が肯定的に書かれております。
こんなのを掲載してしまうなんて・・・。助産師教育の現状が本当に心配でなりません。