自閉症とホメオパシー(始める前に考えて!)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ホメオパシーにはプラシーボ以上の効果は見いだせない。
信頼に足る雑誌に掲載されたメタ分析ではこのように結論づけられた、と私は認識しております。

ホメオパシー自閉症に効果があると主張している方々は、「今はまだ明らかになっていないが実際に効果は確認できている。私たちの事例を見てください」などと語るかも知れないが、事例は厭くまで体験に過ぎません。効果があることを誰もが確認できる方法ではホメオパシーの有効性は証明されていないのです。
なぜ、発達や認知機能に問題が生じるのか?その疑問に目をつぶったままに、ホメオパシーというファンタジーの世界に逃げ込んでいては、貴重な療育の時間を無駄にしかねません。たかがプラシーボでやらないよりは・・・という主張には全く賛同できません。
予防接種や処方薬を有害な物として否定するホメオパシー団体も中にはありますので、そういった点からも問題視されて良いと私は考えます。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
えと、上記の文章は検索エンジン対策です・・・
自閉症ホメオパシーのキーワードで検索すると、上位にはホメオパシーを治療の1つとして取り入れている自閉症児の親御さんやホメオパシーを推奨する方が並んでいる状況です。ここ数日、このような状況に対してのカウンターとなるエントリが自閉症療育を実践されている方から立て続けにありました。カウンターは多ければ多いほど良いでしょう、というような便乗エントリであったりします。それ以上の物ではありません。(期待して下さったベム様ゴメンなさい)
以下のリンク先では有用な情報が書かれております。読んでいただけたら嬉しいです。

ホメオパシーと発達障害II − 最近の情報 【ベムのメモ帳】

過去の経緯とリンクが充実、今年の情報も

ホメオパシーが自閉症を明確にターゲットにしています 【お父さんの[そらまめ式]自閉症療育】

自閉症療育では注目度の高いブログでホメオパシーの問題点が採りあげられました

教育医事新聞にホメオパシージャパンの記事が載ったようです 【NATROMの日記】

ご存じNATROMさんは早い段階から採りあげておられました

マヤズムについて簡単に調べてみた 【NATROMの日記】

自閉症に効果があるとする根拠のトンデモなさを紹介

母子の健康と代替医療? 【どらねこ日誌】

本家ブログでもプラシーボ効果であるから安全とは謂えないという観点での記事をかいてました。

コレだけではなんなので、昨年行われた日本ホメオパシー医学協会の学術大会からちょっと紹介させていただく。どらねこは、発信側がどのような内容を述べたのかも重要だけど、受け手がどのように認識したのかも重要だと考えている。ちょっと視点を変えて受け手の認識(と考えられる)の一部を紹介したい。

日本ホメオパシー医学協会設立10周年記念
http://www.jphma.org/gakujutsu/cong_2008.html
http://www.jphma.org/gakujutsu/cong_2008_anketo.html

第9回年次学術大会
全国ホメオパスによる実践ケース発表大会

7月26日に日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)の第9回コングレスが開催されました。 コングレスとは、ホメオパスによる実践ケース発表大会、年に一度のホメオパシーの祭典です。今回はJPHMA設立10周年を記念して、はじめて一般公開となり、会場の永田町・社会文化会館は700人を超える人々の熱気で溢れました。

こちらから当日のプログラムを見る事が出来る。

プログラムの中には発達障害に対するホメオパシーの効果を謳った事例紹介を確認できる。

発達障害、難治疾患におけるホメオパシーの治癒事例について」
自閉症、多動など発達障害が予防接種のホメオパシーレメディーなど
 改善した7つのケースの紹介と考察〜

下のリンク先のページには参加者からの感想文が掲載されており、当日の講演内容がどのように受け止められたのかを窺い知ることができる。子供の健康や適切な療育に影響を及ぼしかねないと考えられる意見の一部を引用する。一般参加者も入場されていたとの事で余計に心配である。
http://www.jphma.org/gakujutsu/cong_2008_anketo.html

●M幼稚園に勤務しています。先代園長から、ホメオパシーの話は聞いておりました。結核になり、パスやピラジナミドは打たず、ホメオパシーで治ったと聞き、私たちも疲れたときなど白い粒を頂いていました。それから20年後、レメディーを扱う人が亡くなったと聞き、その後そのまま最近になり、ホメオパシーのお店が渋谷にあると聞きました。この度のお知らせは、ご縁と思い参加しました。由井先生のご活躍の様子を知り、心を強く致しました。私も若くはありませんが、世の中の役に立ちたいと思います。西洋医学のひずみが余りに多いです。学びたいと思います。シュタイナー教育は学んでいます。


●重度の脳障害(重複的)を持つ息子の母。奇形も伴い様々な状態を経験し、17歳を迎えます。寅子先生の「こだわらない、今一瞬を精一杯生きる。細胞一つ一つが朽ち果てるまで魂の(目的を)役割を成し遂げるまで」に感銘するとともに実感する毎回であります。1日も早く脱権威主義から日本が解放される事を願いつつも、もっと身近に相談が受けられる様になる事を心から祈ります。ありがとうございました。


発達障害のケースについては開くたびに新しい学びがあります。もっと聞きたい気持ちがいっぱいでしたが、あとは自分自身の中でよく噛み砕いて吸収し、また講習会にも参加したいと思います。学生として学び始めたばかりですが、とても刺激になりました。


知的障害の子供の母です。ホメオパスに相談はしていましたが、少しずつよくなっているように感じながらも、あきらかな改善は感じていませんでした。予防接種はしていないので、そのレメディーは摂ったことはありませんでした。が、母にたまっていたものが子供に移行したものと考えると水銀やアルミニウムのレメディーは合うかもと思いました。私の周りには発達障害の子供達がたくさんいます。親も子も苦しんでいます。もっとたくさんの人にホメオパシーを知ってほしいと思います。


●自閉、多動、アスペルガー等の発達障害が実際に治っていくプロセスは、DVDを見ると感動します。これを多くの人に知ってもらうため、ネット上に公開してもらうことはできないでしょうか?


●私は知人の紹介で2年前にホメオパシーと出会い、ネットでレメディーを購入し日ごろ使用していました。本を頼りに独学でやっておりましたが、今回たまたま会社に招待状が届き、参加することとなりました。由井先生の直接のお話を拝聴し、あらためて奥深さを知り、感銘を受けました。特に自閉症児の事例は驚くことばかり、時には涙もでました、昨今では病名がつかずとも健常児と障害児のボーダーのこどもが増えています。私たちは食生活や親の養育態度に問題があると思っていましたが、それも限界があり、どうすればそう言った子どもたちを減らせるのか?と心を痛めておりました。予防接種の問題にも原因があると医原病であると言うことに妙に納得してしまいました。私ももっと勉強して困っている子どもたちや、両親を救いたいと思います。由井先生の大ファンになりました。いつの日か私も先生の講義を直に聞き、勉強できる日が来ることを楽しみにしております。誠にありがとうございました。 とらのこ会員になりました!


●うちの3人の子供達、3人ともアトピーです。私自身が仕事にかまけていて、妊娠中、胎児を気づかってあげませんでした。看護士だったくせに生活に目を向ける余裕もない程忙しく、子供達に平気でコンビニ弁当も食べさせていました。主人の転勤に伴い、引っ越してからは生活を変え、食や生活の安全にも目を向けられるようになりました。おかけでホメオパシーとも出会えました。「無知の罪」という言葉は私のためにあるのだと、今日のコングレスで再認識しました。心温かなホメオパスの阪川先生との出会いを大切に、これから子供達に真の健康を取り戻していこうと思います。そして私や夫も…。ありがとうございました。


●昨年の夏、発達障害と診断された高校2年の息子のためにいろいろ勉強し、奔走している時にホメオパシーに出会いました。2008年3月の国際シンポジウムに続き、2回目の参加です。ホメオパシーによって、息子は本来の姿を取り戻すと信じています。また、家族の健康のために、ホメオパシーをより深く勉強していきたいと思っています。


予防接種の害がとてもこわいことであると確認できました。でも、私たちふつうの母親は予防接種を受けないことのためだけなのに、保健センター、医師、親などから、非国民であるかのような白い目で見られてしまうのが現状です。それでもそのような外からの圧力からは、これから戦っていきたい、、、きちんと治していきたいと強く思っています。


●パートタイム2年生で、初めての参加でした。一般の方の参加もあったということか、ケース発表もとても分かりやすく、私にも何とかついていけたので楽しめました。午前の発表はテーマ/内容がバランスよくバラエティにとみ、ホメオパシーの世界の広さを感じました。後半の由井学長のケース発表は、発達障害自閉症などの子供達がみるみる治癒していくケースがたくさん紹介され、本人達も親達も元気に幸せに、本当の自分の人生を歩むことに少しでも近づいていく様子に感動しました。そして、和太鼓、とてもよかったです。「生きろ!生き抜くんだ!」とのメッセージに魂が揺さぶられ涙が止まりませんでした。


●とても有益でした。もう少しゆったり出来たらと思います。体系的な発表があり、わかりやすかった。発達障害の人々にホメオパシーを啓蒙し、チャレンジしてみようと思います。そのために精進したいと思います。


●DVDを見てたら、お母さんがとても喜んでたのが印象的でした。あんなに子供が変わっていくなんて本当にすごいと思いました。ホメオパシーってすごいですね。これからももっと勉強頑張ります。


自閉症失語症の治療ケースをDVDにして頂けましたらありがたいです。目からウロコでした。ありがとうございました。


●中学校で不登校生や集団不適応の生徒達のクラスへの復学を目指し、寄り添ってのクラス運営をしています。催眠障害や味覚障害など、(恐怖、孤独、etc.)、様々なものを持ち合わせている生徒達の改善のため、医療や福祉の連携を求めながら日々奮闘しております。メンタルクリニックの薬だけでは子供たちの成長にも妨げとなるばかりでなく、意欲もそがれ、時が止まってしまう姿に、何とか改善する方法がないかと本日のテーマに引き寄せられ、やって参りました。今後とも勉強を重ねて取り組んでいきたいと思います。

※赤字強調はどらねこによる※

実際に取り入れたい、周りに広げたい、自分も勉強したい・・・勿論、ホメオパシーに肯定的な人ばかり参加しているのであるから、このような意見が出てきても不思議はないが、心配なのはアンケート記載した人の属性にある。養護教諭助産師、幼児保育・教育などに携わる人が、ホメオパシー自閉症に有効な治療法であると理解し、その強烈な善意により蔓延してしまうことが懸念されるからだ。人柄の良い、善意溢れる援助者からホメオパシーを奨められた親御さんが簡単に拒否できるものではないと思う。
望ましい情報が必要な人の元に届きますように・・・